1.約束
作詞:さだまさし
作曲:さだまさし
母の手にすがり乍ら 歩いたあの道を
いつか私も同じように 歩きたいと思ってた
思い出はセピア色に いつも坂の途中
大きな樟の枝の向こう 遠く海が見えた
道ばたの名もないは花 あなたに見えますか
ある時母は振り向いて 約束しょうと云った
それぞれに人は誰も 自分の色で咲く
いつか必ずしあわせに咲くと 約束してね
悲しみは棘に変わってく
甘えたら色は褪せてゆく
思いどおりには 生きられないけれど
一生懸命咲いてね
あなたの背中はいつも とてもあたたかだった
どんな時でも私を 信じてくれた
憶えています必ず 約束は守ります
あの人と二人きっと 笑顔で咲きます
2.とまり木
作詞:たきのえいじ
作曲:たきのえいじ
そぼふる雨なら 防げるけれど
冷たい心は 隠せない
やせた女の とまり木に
背中をむけた にくい人
すがって行きたい あなたの後を
お酒でごまかす このさみしさを
つまびく夜風が 目にしみる
枯れた女の とまり木を
せめても一度 抱きしめて
ひとりじゃさみしい 眠れない
離れて暮らせば 他人と同じ
しあわせこぼした 身が悲し
よわい女の とまり木を
あなたその手で 包んでよ
他にはなんにも 欲しくない
3.もしかして
作詞:美樹克彦
作曲:美樹克彦
もしかして…もしかして
笑わないで くれるなら
この気持ち 打ち明ける
お酒の力を かりてでも
もしかして…もしかして
貴方に ふられた時は
お酒の席の ことだから
笑ってごまかせるわ 私
ねえ貴方 これから何処へ行くの
別にひきとめは しないけど
よろしかったら 朝までずっと
私を そばに置いてね
今夜だけ ねえ 今夜だけ
私のわがままを 聞いて
なにげなく…なにげなく
時計を見る 横顔も
煙草をふかす 仕草にも
感じてしまうの 変かしら
こんなにも…こんなにも
お酒が おいしい理由(わけ)は
私が選んだ ネクタイを
結んできてくれたからなの
ねえ貴方 占いは信じる人
私 占ってもらったの
つくす女と 強い男で
幸福(しあわせ) つかめるそうよ
今夜こそ ねえ 今夜こそ
私のわがままを 聞いて
ねえ貴方 噂を気にしているのね
なんでもなかった あの人とは
死ぬほど好きに なった女の
言葉を 信じてほしいわ
今夜こそ ねえ 今夜こそ
私のわがままを 聞いて
4.ひと晩泊めてね
作詞:喜多條忠
作曲:美樹克彦
ひと晩 泊めてね
明日になれば このまま何処かに
旅に出るから
突然 ごめんね
やっぱり私 淋しくなったら
ここに 来るのね
あの人今ごろ 手紙を見てる
やさしい人には 翼があって
私のちからじゃ 縛っておけない
涙とあなたが 最後の友達
ひと晩 泊めてね
シャワーを 貸してね
部屋から出たら いきなり雨でしょ
ついてないわね
昔のまんまね
洗濯ものは ついでがあったら
出しておいてよ
男と女は 不思議なものね
いっしょに居るほど 見えなくなって
憎んだぶんだけ 愛していたのね
涙とあなたが 最後の友達
ひと晩 泊めてね
涙とあなたが 最後の友達
ひと晩 泊めてね
5.ふたたびの
作詞:来生えつこ
作曲:TAI
ネオンの溶け合う 裏道で
偶然に あなた
三年ぶりだわ あの日から
恨みもしたわ
うろたえた素振りには 昔の名残り
目くばせで読めたのよ あなたの心
ふたたびの 夢はどうかしら
ふたたびの 愛はあるかしら
くみ交わすお酒 少しずつ
想い出 ほぐしてくれそう
照れた瞳 頬の感じ
変わらない あなたがいる
負けそう恋心
少しやせたねと 言うあなた
うなずいた私
ずるいじゃないのと 言う私
うなずくあなた
グラス越し遠い日の ときめき映り
半分は許してる 女の弱さ
ふたたびの 夢はどうかしら
ふたたびの 愛はあるかしら
てのひら重ねた 瞬間に
おさえた想い こみ上げる
涙よりも 笑い顔で
こたえたい 私だけど
負けそう恋心
ふたたびの 夢はどうかしら
ふたたびの 愛はあるかしら
てのひら重ねた 瞬間に
おさえた想い こみ上げる
涙よりも 笑い顔で
こたえたい 私だけど
負けそう恋心
6.幸せ
作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき
夢なら醒める ああいつかは醒める
見なけりゃよかったのにと言われても
それでも夢が 醒めるまでのあいだ
見てたことを幸せと呼びたいわ
あなたの町が 窓の向こうで
星のように遠ざかる電車で思います
幸せになる 道には二つある
一つめは願いごとうまく叶うこと
幸せになる 道には二つある
もう一つは願いなんか捨ててしまうこと
せんないね せんないね
どちらもぜいたくね
せんないね せんないね
これからどうしよう
幸せになりたいね
旅の途中の ああ雪降る駅で
なぜ降りてしまったのかわからない
あなたは来ない 追いかけては来ない
当たり前ねと小さく笑います
急ぎ足では 遠ざかれない
雪の粒より小さな夢をまだ見てるわ
幸せになる 道には二つある
一つめは願いごとうまく叶うこと
幸せになる 道には二つある
もう一つは願いなんか捨ててしまうこと
せんないね せんないね
どちらもぜいたくね
せんないね せんないね
これからどうしよう
幸せになりたいね
幸せになる 道には二つある
一つめは願いごとうまく叶うこと
幸せになる 道には二つある
もう一つは願いなんか捨ててしまうこと
せんないね せんないね
せんないね せんないね
幸せになりたいね
7.いそしぎ
作詞:吉岡治
作曲:弦哲也
泣かせて 少しだけ
あとはお酒にまかせます
かなしみ笑いに
わたしなれてる 都会のいそしぎ
ああ 馬鹿ですネ
抱かれりゃ 愛だとすぐ信じ
ああ 馬鹿ですネ
別れりゃ ピーピーすぐ泣いて
それでも 空を飛びたがる
哀しい いそしぎ
忘れて いい加減
二度や三度の恋じゃなし
ひとりが似合いの
ガラス細工の 都会のいそしぎ
ああ 馬鹿ですネ
抱かれりゃ 女がさむざむと
ああ 馬鹿ですネ
生きてることさえ 忘れそう
あなたの空を 恋しがる
愛しい いそしぎ
ああ 馬鹿ですネ
抱かれりゃ 愛だとすぐ信じ
ああ 馬鹿ですネ
別れりゃ ピーピーすぐ泣いて
それでも 空を飛びたがる
哀しい いそしぎ
8.孔雀
9.大江戸喧嘩花
作詞:松井由利夫
作曲:遠藤実
月はおぼろに 川風夜風
浮かれ柳が 袖を引く
お神酒一杯 ひっかけて
そぞろ歩きの 河岸(かし)の道
おっと野暮だね お兄さん…
肩が触れたの 難癖(いちゃもん)かい
やれるものなら やってみな
サ サ サ サ…
売られた喧嘩は 買ってやる
花は七分で 残りの三分
粋に咲かせて 粋に散る
線香花火の 強がりで
火傷したって 知らないよ
おっとどうした お兄さん…
腰をひかずに 前へ出な
やれるものなら やってみな
サ サ サ サ…
こうなりゃ後へは ひかないよ
女だてらに 度胸と意地で
染めて仕上げた 鉄火肌
江戸は由縁(ゆかり)の 助六の
伊達が命の こむらさき
おっと強気な お兄さん…
さわぐばかりじゃ 三社さま
やれるものなら やってみな
サ サ サ サ…
区別(けじめ)はきっちり つけてやる
10.くれない草紙
11.福寿草
作詞:星野哲郎
作曲:遠藤実
やさしさに 負けてはだめよ
花のある 男でなけりゃ
ゆるしませんよと 叱ってみても
ごめんなさいと 肩ふるわせる
娘の恋に 泣き負けて
淋しくうなづく その母の
心の色は 心の色は福寿草
おまえより 遠くが見える
母の目を 信じなさいと
さとしてみても いまさら遅い
死んでもいいと 唇むすぶ
娘の愛に ほだされて
ほろりとこぼれる その母の
涙の色は 涙の色は福寿草
辛らければ 戻っておいで
がまんなど しなくていいと
見送る母に 手を振りながら
ごめんなさいと 瞼をぬらす
娘の頬に 若き日の
自分をみつける その母の
吐息の色は 吐息の色は福寿草
12.越後情話
作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也
数え七歳(ななつ)で 唄って泣いた
親にはぐれた 角兵獅子
酔えば泪の 泪の酒か
旅の夜風に 汽車の音が
越後 筒石 親不知
女ひとりの 浮草ぐらし
夢は都の 花舞台
恋も知らずの 知らずの千鳥
白い化粧の 悲しさよ
越後 深雪 柏崎
桴(ばち)を右手に 太棹(ふとざお)抱けば
芸が助ける 身の辛さ
春はいつ来る いつ来る春は
木綿絣に 雪が舞う
越後 荒海 佐渡ヶ島
13.泣かせ雨
作詞:麻こよみ
作曲:水森英夫
あなたの心に 誰かいる
気づいた時には 遅すぎて
窓にしとしと そぼ降る雨よ
頬に時計の 跡つけて
酔ってうたた寝 夜の中
二ヶ月(ふたつき)泣いても まだ泣ける
痩(や)せた心に 酒を注ぐ
薄い灯りに とまり木酒場
どうせ朝には 覚(さ)めるのに
恋に未練の ひとり酒
つかんだつもりの 幸せが
指の空(す)き間(ま)に こぼれ散る
にじむ涙よ そぼ降る雨よ
酒でなだめる 胸の傷
揺れて淋しい ほつれ髪
14.越後絶唱
作詞:たかたかし
作曲:遠藤実
冬の越後は 涙も凍る
まして子を持つ 女には
あなたがいない 淋しさつらさ
泣いてるばかりじゃ 暮らせない
がんばって がんばって つよく生きるのよ
吹雪く北風に 耐えて咲く 母子草(おやこぐさ)
わが身けずって 育ててくれた
母の苦労が わかります
お腹をすかせ お乳をねだる
紅葉(もみじ)の手をした この命
泣かないで 泣かないで つよく生きるのよ
夢を胸に抱く 愛の花 母子草(おやこぐさ)
雪の重さに 身をしならせて
竹と女は 冬を越す
越後の里に 花咲く頃は
この子も元気に 歩きだす
がんばって がんばって つよく生きるのよ
春はきっと来る きっと来る 母子草(おやこぐさ)
15.おもいで酒
作詞:高田直和
作曲:梅谷忠洋
無理して飲んじゃ いけないと
肩をやさしく 抱きよせた
あの人 どうしているかしら
噂をきけば あいたくて
おもいで酒に 酔うばかり
ボトルに別れた 日を書いて
そっと涙の 小指かむ
あの人 どうしているかしら
出船の汽笛 ききながら
おもいで酒に 酔うばかり
いつかは忘れる 人なのに
飲めば未練が またつのる
あの人 どうしているかしら
くらしも荒れた このごろは
おもいで酒に 酔うばかり
16.雪椿
作詞:星野哲郎
作曲:遠藤実
やさしさと かいしょのなさが
裏と表に ついている
そんな男に 惚れたのだから
私がその分 がんばりますと
背(せな)をかがめて 微笑み返す
花は越後の 花は越後の
雪椿
夢にみた 乙女の頃の
玉の輿には 遠いけど
まるで苦労を 楽しむように
寝顔を誰にも 見せないあなた
雪の谷間に 紅さす母の
愛は越後の 愛は越後の
雪椿
つらくても がまんをすれば
きっと来ますよ 春の日が
命なげすて 育ててくれた
あなたの口癖 あなたの涙
子供ごころに 香りを残す
花は越後の 花は越後の
雪椿
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